マンションでインターネットを利用する場合には、価格や回線の種類は戸建て用とマンション用があるので、マンションの中から選ばなくてはなりません。
しかも、回線によっては、戸建て用プランしか用意していないという回線もありますので、事前にチェックしておかないといけないんですよね。
マンション用プランのメリットは、そのマンションの世帯数にもよりますが、利用する方が多いマンションだと戸建て用プランよりも月額料金が安くなるという点です。
また、すでにマンションにインターネット回線の設備が導入済の場合には工事費用もそれほど掛からなかったり、場合によっては無料となる場合もあります。
このような、マンションならではのメリットなども交えて、これからマンションでインターネット回線を契約する方におすすめの回線をご紹介していきたいと思います。
マンションで契約できる回線
インターネット回線と一言で言っても、実はいくつかの種類があってその中から選ぶことができます。
ただ、それぞれの特性やメリットデメリットがあるので、それらを踏まえて選ばなくてはいけません。
どれも一度は聞いたことがあるものだと思いますが、その性質をきちんと理解せずに利用すると、知らず知らずのうちに損をしていたりすることがありますので、ここはインターネットに関する知識として覚えておいてください。
フレッツ光
インターネットといえばフレッツ光、というイメージを持たれている方は多いとおもいます。
フレッツ光といえば、なんといってもNTTが提供しているインターネット回線で、ダントツに加入者数が多い回線でした。
しかし、現在は光コラボレーションなどのシェアが増加しており、2016年3月末の時点で光コラボレーションのシェアは全体の16.8%となってきました。
今後もこうした光コラボレーションなどのフレッツ光以外のサービスの増加が見込まれていますので、フレッツ光の利用者は減少傾向にあると言えるのではないでしょうか。
その大きな理由としては、フレッツ光にはそれほどメリットがないからです。
インターネット回線を契約する時に、あまり詳しくない方はなんとなくフレッツ光でいいや、という感じで契約してしまうかもしれませんが、月額料金やキャッシュバックなどのキャンペーンを利用してお得にネットを利用したいと考える方は、光コラボレーションなどを選ぶようになってきています。
同じように使えるインターネット回線なら、月額料金が安かったりキャッシュバックなどのキャンペーンがある光コラボを利用した方がいいと思うのは当然のことです。
なんの割引もキャンペーンもないフレッツ光を選ぶ理由は、今はなかなか見当たりませんね。
光コラボレーション
今もっともおすすめなのがこの光コラボレーションです。
光コラボレーションとは、NTTから提供されているフレッツ光の設備や回線をそのまま利用して、光コラボレーション事業者が独自に提供する光回線サービスのことを言います。
言い方を変えると光回線の「卸売り」のようなものです。
通常、このように中間に業者が入るとその分価格が上がってしまうものですが、光コラボレーションの場合はそんなことはありません。
むしろ、光コラボレーションの方がフレッツ光よりもお得に利用できることの方が多いのです。
だからこそ、フレッツ光ではなく光コラボレーションを利用する方が増えてきているんですね。
しかも、現在フレッツ光を利用している方が光コラボレーションに乗り換えたい場合には、転用といって簡単に契約を切り替えることができます。
転用すると工事費がかからなかったり、解約手数料がかからなかったり、キャンペーンが適用されるなどのメリットがあります。
また、光コラボレーションの中でもドコモやソフトバンク、auといったスマートフォンを提供している事業者の場合、スマホと光回線をセットで利用することで、毎月のスマホ料金が割引になるプランなどもありますので、スマホを持っているなら光コラボレーションを利用するのがもっとも安く光回線を利用できるおすすめの方法なんです。
ケーブルテレビ
よく、マンションにケーブルテレビが導入されている建物ってありますよね。
ケーブルテレビが導入されているマンションは、すでに設備があるので契約をするだけですぐにケーブルテレビが見れます。
それと同時に、インターネット回線も利用できる場合が多いので、両方契約されている方も多いと思います
しかし、このケーブルテレビのインターネット回線にはちょっと微妙なところがあります。
ケーブルテレビのメリットは、すでに設備があるので契約だけすればすぐにインターネットを利用できるのでとても手軽です。
しかし、手軽であるがゆえに通常のインターネット回線と比較すると、速度がどうしても劣ってしまうんです。
光コラボなどは、フレッツ光の設備や回線をそのまま利用していますので、回線の速度や質は一緒です。
しかし、ケーブルテレビの場合にはそうではなく、光ハイブリッド方式を利用するので回線の質が同等とはいえません。
ネットサーフィン程度なら問題ありませんが、株取引やFXであったりオンラインゲーム、高画質な動画視聴など大容量の通信や回線速度が重要な利用方法をする場合には、ケーブルテレビのインターネット回線はあまりおすすめできません。
その他の回線
ここまでご紹介したインターネット回線以外にも、いろいろな事業者がネット回線を提供しています。
例えばADSL回線があります。
ADSL回線は光回線が登場するまでは主流の回線でした。
現在もADSLを利用している方はいますが、今の時代ADSLは正直ないと思います。
なんといっても速度がでません。
実際に今利用していないのでなんともいえませんが、サイトの読み込みや動画再生でストレスを感じるのはいやですからね。
それに、ADSLの方が光回線よりも安いと思っている方もいるかもしれませんが、光コラボならそんなこともないんです。
安かろう悪かろうでは意味がありませんので、これからインターネット回線を契約するのなら、ADSLはやめておいた方がいいと思います。

マンションでおすすめのインターネット回線
ソフトバンク光
[table “119” not found /]ソフトバンク光は光コラボの中でも特に勢いがあります。
大きなメリットは、キャッシュバックと毎月のスマホ料金の割引です。
スマホ料金はソフトバンクスマホとセットでおうち割光セットが適用できると、最大2年間最大2,000円の割引なので、2年間で48,000円お得になります。
しかも、家族のソフトバンクスマホを利用している方にも適用できるので、利用者が多い分だけ得をします。
もし、今ドコモやauのスマホを使っているなら、ソフトバンクに乗り換えて家族でそろえて利用してもずいぶんお得になりますね。
スマホも乗り換えすれば安く新機種に機種変更できますから。
NURO光
[table “120” not found /]NURO光は関東エリア限定のサービスなので、関東の方にしかおすすめできません。
NURO光のメリットは最大2Gbpsの速度です。
他の光回線はほとんとが1Gbpsなのでその2倍の速度が出るNURO光は魅力的ですね。
料金も最初の一年間2,980円という格安価格で利用できます。
工事費もかからない上に、ソフトバンクスマホとセットで利用すればおうち割光セットが適用できます。
auひかり
[table “121” not found /]光コラボで人気の高いauひかりも、ソフトバンクと同様にスマホとのセット割がおすすめです。
auスマートバリューを適用して毎月2,000円の割引を適用すれば、スマホ料金がぐんと抑えられます。
こちらも家族のauユーザーに適用できるのでauにまとめてしまうといいですね。
コミュファ光
月額料金 | 事務手数料 | データ容量 | 契約期間 | 機種 | 違約金 |
---|---|---|---|---|---|
3,300円(税抜) | 1,000円(税抜) | 2G/日 月間無制限 | 無し | 【Softbank】801ZT/601HW/FS030W | 無し |
コミュファ光は東海エリア限定のサービスです。
マンションタイプの料金は他の光コラボに比べてやや高めですが、キャッシュバックが高額です。
また、コミュファ光はauスマートバリューが使えるので、auスマホとセットでの利用がおすすめです。
ドコモ光
月額料金 | 事務手数料 | データ容量 | 契約期間 | 機種 | 違約金 |
---|---|---|---|---|---|
3,000円(税抜) | 1,000円(税抜) | 20G/月 | 無し | 【Softbank】801ZT/601HW/FS030W | 無し |
ドコモ光は光コラボの中でもシェアが高いサービスです。
というのも、おそらくドコモのスマホ利用者数が多いからでしょう。
ドコモの場合、ドコモのスマホとセット利用でもちろん割引はありますが、一人での利用よりも家族でシェアする形がおすすめです。
データ通信量を家族でシェアパックにすると、最大で毎月3,000円の割引になります。
ただし、データ容量が大きいプランにしないといけないので、たくさん使う方でなければお得にはなりません。
インターネット無料のマンションって?
最近賃貸マンションで「インターネット利用無料」とか「インターネット使い放題」と書いてあるところをみかけませんか?
そして、「ラッキー」なんて思っていませんか?
確かに、インターネットが無料で利用できるのならお得ですよね。
普通なら月に3,000円~5,000円ほどかかるネット料金が無料なんですから。
でも、よく考えてみてください。
なぜそのマンションがインターネットを無料で提供してくれるのかということを。
同じ条件の物件がふたつあって、一方にだけ「インターネット利用無料」とあれば多くの方はネットが無料で利用できる物件を選びますよね?
つまり、入居者を集める為の広告的な意味合いが強いのです。
また、インターネット無料とされている建物のネット回線は通常の光回線と比較するとたいてい遅いです。
なぜかというと、物件のオーナーはできるだけ低コストでインターネット回線を建物に設置したいので、回線をマンション全体に分割して利用していることがあるからなんです。
こうすれば、安くネット完備の物件が出来上がりますし、それで入居者の目を引くこともできます。
しかし、実際には速度が遅い回線しか利用できず、しかもその物件の家賃にネット料金がすでに上乗せされていることもあります。
でもそれってオーナーにしかわからないことですよね。
騙される、とまではいいませんがこのようにインターネットが無料で利用できるマンションはそれなりにデメリットもあるということを理解しておきましょう。
もちろんこれはすべての物件にあてはまることではありませんよ。
マンションでインターネットを利用する場合のあれこれ
工事が必要な場合と不要な場合の違い
インターネットは初期工事が発生する場合としない場合があります。
それによって工事費用も変わりますが、例えばすでにそのマンションや部屋にネット設備がある場合は、工事はたいてい不要になります。
フレッツ光から光コラボへの転用の場合も不要になります。
しかし、設備がない場合には委託業者がやってきて部屋まで回線を引く工事をします。
工事は1時間程度で終わりますが、工事日程の調整をして立ち会いをしなければなりません。
繁忙期などは工事が集中してしまうので、なかなか希望通りの日程で工事できなかったり、1か月以上先の日程になってしまうこともあります。
ちなみにフレッツ光から光コラボへの転用の場合には、工事が発生したとしても多くの事業者は工事費無料などのキャンペーンを行っていることが多いので、工事費用は掛からないことが多いです。
Wi-Fiは使える?
自宅でWi-Fiを使いたい場合は、Wi-Fiルーターを使えば簡単に利用できます。
インターネット回線はモデムを通して利用しますが、そのモデムにWi-Fiルータを設置すれば、そこからWi-Fi無線が発信されます。
モデムの中にはすでにWi-Fi機能がついているものもありますので、その場合には新たにルーターを用意する必要はありません。
回線速度が遅いのはなんとかならないの?
ネット回線が遅い理由の多くは、回線そのものに原因があるかプロバイダー、あるいはルーター、パソコン本体のせいです。
回線については光回線を使えば最大1Gbpsでますので、どの回線でもそれほど大きな差が出ることはありません。
もし、今使っている回線があまりにも遅いと感じた時には、下記の記事を参考にチェックをしてみてください。

まとめ
マンションでのインターネット回線を選ぶには、いろいろな種類がありますがやはりおすすめは光コラボです。
スマホとセットにして割引を適用させるのが一番お得になりますね。
ただし、それほど速度を必要としなくて、それよりも面倒な手間を省きたい、という方はマンションに導入されていればケーブルテレビを利用したり、インターネット無料となっている建物を選ぶのも悪くないかもしれません。